Android セキュリティ部について
設立趣旨
Android セキュリティ部は、爆発的に普及しつつあるAndroid OSのセキュリティを維持し、Android スマートフォンで安全なモバイルコンピューティングができるように、といった趣旨で設立されました。
スマートフォンが徐々に浸透しており、世の中は確実にスマートフォンを中心とした、モバイルコンピューティングの時代へと向かっています。手元のスマートフォンやタブレットからインターネットを介し、世界中とつながりを持つ、企業にスマートフォンが導入され、スマートフォン上のビジネスアプリからどこからでも業務を行える。我々は、そのモバイルコンピューティングで、Androidは中心的な役割をはたすだろうと考えています。しかしながら、その上でセキュリティといった問題は避けて通れません。Androidの普及に伴ってセキュリティの問題が浮き彫りになってくるでしょう。
また、これまでは「セキュリティは技術者の問題」だと一般的に思われる傾向が強かったですが、ITの浸透、特にモバイルコンピューティングの浸透によりITと生活の結びつきが強くなると、セキュリティというのはみなさんの生活に直結する問題に発展してしまいます。もう、これからはセキュリティは技術者の問題などとは言えません。ユーザーひとりひとりの問題となります。
そうなると、セキュリティを維持するシステムにユーザーを組み込む必要が出てきます。そうしなければ、ユーザーに危険が振りかかる可能性があります。
そして、我々がだした答えが、ユーザーと開発者、ベンダーを結ぶ「コミュニティ」です。企業が営利目的でセキュリティソフトを販売するといった、これまでのセキュリティとは違う、ユーザーが非営利で参加し、セキュリティに関する情報交換を行ったり、イベントを開催したりする、セキュリティ維持の新しいシステム。それをAndroid セキュリティ部が作ります。
セキュリティのコミュニティとしてみなさんのAndroidによる安全なモバイルコンピューティングのお手伝いが出来ればと思います。
活動の柱
Android セキュリティ部は
- 研究 - Androidの脆弱性、企業での安全なAndroidの導入方法などの研究
- 共有 - メーリングリスト、勉強会、イベントなどを通じてAndroidのセキュリティ情報の共有
- 蓄積 - 上記二つの活動の成果を公開できる形で蓄積
この三つを活動の柱として活動していきます。